Sera of Green Gables
グリーンゲイブルズのせら
せらを撮影するのに当たってほんの少し悩んだ事があります。
三つ編みを前に出すか、後ろのままにするか…
現実的には後ろなんですが、写真的には前でないと映えないし。
手の込んだお洋服ですので、
旅行バッグ・帽子・お洋服で満足が出来る仕上がりになっています。
秋葉原レーベルショップでマヤの予約と被っていたんですが、
マヤの四倍ぐらいせら二人が予約の棚にいました。
雨だった関係があり、双方、お迎えに行きづらい状況でした。
赤毛のせらは数が売れた関係か色んなサイトにUPされています。
皆、同じ子なんで、ブログの管理人さんの好みのシチュエーションです。
うちの場合、時計台の裏のセットを使うしかないんですが。
難を言うと、新しいドールでないと人が訪れない傾向が出て来た事。
それはさておき、赤毛のアンのラストで使われている、
ロバート・ブラウニングの事を少々。
イギリスの詩人の方なんですが、版権が切れた訳だと下記になります。
ロバート・ブラウニング
春の朝
Pippa's Song
Robert Browning
THE year 's at the spring,
And day 's at the morn;
Morning 's at seven;
The hill-side 's dew-pearl'd;
The lark 's on the wing;
The snail 's on the thorn;
God 's in His heaven--
All 's right with the world!
春の朝(あした)
訳 上田敏
時は春、
日は朝(あした)、
朝(あした)は七時、
片岡(かたをか)に露みちて、
揚雲雀(あげひばり)なのりいで、
蝸牛(かたつむり)枝に這(は)ひ、
神、そらに知(し)ろしめす。
すべて世は事も無(な)し。
平仮名を取ると、
時は春、
日は朝、
朝は七時、
片岡に露みちて、
揚雲雀なのりいで、
蝸牛枝に這ひ、
神、そらに知ろしめす。
すべて世は事も無し。
アニメ・赤毛のアンの有名な部分は、
「神は天にいまし、すべて世は事もなし」
と言う最後の二行なんですが、
上田敏訳では、上手く伝わりませんね。
この最後の二行はエヴァンゲリオンでも使われいるそうです。
自分も意訳も作ってみました。
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ピパの歌
ロバート・ブラウニング
peko訳
時は春
一日は朝
朝七時
真珠の露に満ちた丘
揚雲雀が啼き
棘の道を歩む蝸牛
神は天にいまし
全て世は事もなし
====================
エヴァンゲリオンは使徒を使っている点で、
新約聖書であるはずなのに、
ネルフのシンボルがいちじくで、
アダムとイヴの葉っぱです。
どうして、旧約聖書を使っているのかよく分かりません。
只、プロテスタントもイスラムも旧約聖書を使いますが。
レンタルした時、エヴァンゲリオンは不思議な設定が多い作品だと思いました。
さて、「赤毛のアン」の作者のルーシー・モード・モンゴメリは、
1874年11月30日生まれなんですがピンと来ないと思うので、
分かりやすい日本人で時代背景を考えてみます。
その人は夏目漱石。1867年2月9日生まれです。
漱石は慶応生まれですが、翌1868年に明治に入ります。
夏目漱石が「吾輩は猫である」を書いたのが1905年(日露戦争)
同年、アインシュタインが、特殊相対性理論を発表。
モンゴメリ・1908年に「赤毛のアン」発表。
モンゴメリは1942年4月24日に満67歳で他界しています。
モンゴメリは意外にも、明治・大正・昭和の人なんです。
そして、死因はうつ病による自殺です。
光と闇は一対なので、負に飲み込まれてしまったのでしょう。
orange pekoe (ペコ)
2016.5.18